24/7~キミを想う~【完結】
「あたし一人で行くのがダメならお母さんもついてきてよ!会って話さないといけないことがあるの!」
母にそんなお願いをしている間に車は家のガレージに吸い込まれるように入っていった。
「ねぇ!お母さん話聞いてよ!お願いだからユーヤの家に連れて行って!」
「ダメって言ってるでしょ?お父さんもアリサを心配して急いで帰ってきたんだから。ちゃんと説明しなさい」
お母さんはあたしの話を何も聞いてくれないじゃない。
今日がどんな日かもお母さんは知らないじゃない。
「もういいよ!!」
「アリサ!!ちょっと待ちなさい!!」
あたしは零れ落ちそうになる涙をぐっと堪えながら階段を駆け上がった。