24/7~キミを想う~【完結】
失ってから気付くことがある。
誰かがそう言っていた。
人は大切なものを失うまで気付かない。
それが自分にとってどんなに大切であるか。
あたしにとって、それはユーヤという存在だった。
太陽のような眩しいほどの笑顔をむけてくれたユーヤ。
「先輩」とあたしの名を呼ぶユーヤ。
いつも自分のことを「僕」と呼んでいたユーヤ。
たくさんの愛と優しさをくれたユーヤ。
……でも、ユーヤから手を離したの自分だ。