秘密な契約と掟破りな愛【最終章】
「慎矢さんは、彼女の気持ちに気付いてるのね…」
「だから何だ?俺が相手しなきゃ済む話じゃないのか?」
「そうなんだけど……でも…慎矢さんは優しいわ。だから余計に付け上がるのよ」
「優しくしてるつもりはない。ただ、仕事の都合上話すだけだ」
「…彼女は優しいって言ってたわ。わざわざ私に言って来た…挑発的にね…」
「無視しとけ」
「それが出来たらこんなに悩んだりしないわっ?!どうして私が悩まなきゃいけないのよっ?!いい加減にして欲しいわよっ!」
また頭に血が上る。今、とても嫌な女だわ私…。