永遠~時代を恋えて~
「あの…」

彼女は振り向かない。

「もしもし…」

それでも彼女は反応しない…

「すいません!!!」

彼女は無反応だった。

肩を叩いてみた。

こちらを振り返った。

きれいだった。

言葉で言えないほどきれいだった。

でも、様子がおかしい。

ニコっと笑ったがやはり何もしゃべらない。

『もしかして…耳が聞こえないんじゃ…』

出来る限りのジェスチャーで質問した。

<耳聞こえないんですか?>
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