苺みるく。
壱は外をじっと見つめていた。



私は必死に涙を堪えた。


今にも零れそうな涙が


景色をぼやかしていく。



お互いこれが終わりなんだって気付いていた。




だから何も言わずに



ただ手を繋いで




お互いのぬくもりを感じていた。



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