My girl


―――…まただ。


キミの声はいつも

俺を無意識のうちに惹き付ける。


惹き付けて

惹き付けて


――夢中にさせてしまう。



バンッ!

と、掛けていたカバンを乱暴に中に放り投げると




その声に弾かれるように
 導き出されるように―――


冷たい地面を蹴り出していた。



音のする方向へと――…


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