*Long messerge*上
でも麻燈は、痛くも痒くもない。

「先生、暴力はいけませんよ。」

前に居たのは、見知らぬ人だった。
その人は、おっさんのビンタを片手で受け止めていた。

「えっっ」

麻燈は、一瞬戸惑った。

「お前…」

おっさんは、それだけ言うと、
何も言わず足早に退散した。

「大丈夫だった?」

豪は、優しく麻燈に微笑みかける。

「……あ…はい…ありがとうございます。」

それだけ言うと、麻燈は目をそむけてしまった。

「麻燈?…だったよね?」

豪は、目をそむけた麻燈に声をかける。

「そうですけど……なんで…」

麻燈はビックリしてしまった。

「だって…いい名前だと思ったんだ。
麻燈なんて絶対いないだろ?」

そういいながら、その人は微笑む。

「じゃあ…あたしは、」

「あっそか…友達いっちゃったもんね。」

「あ…俺の名前は…
前河 豪って言うんだ。2年だから、
1つ上。」

そういって、
豪は、麻燈の前から立ち去った。

「何…この気持ち」

麻燈は、豪がいなくなったのを見送って
みんなに電話をかけようとした。


すると、


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