*Long messerge*上
その時。

――ガラガラッッ

「先生、遅れたぁ」

勢いよく、
唯が入ってきた。

唯は、入ってくるなり、
麻燈を見つめ

「麻燈!!!よくきたな」

そういいながら、席に着いた。

――純。唯。

麻燈は、この時。
友達の大きさを感じていた。

麻燈は、黙って、
先生が指差す席の方に歩いていった。

「ここだよ」

その、藤崎と言う人らしき人が、
麻燈の席を指差した。

「ありがとう」

麻燈は、藤崎さんに礼を言う。

麻燈が、その席に黙って座ると、
声をかけられた。

「あたし、藤崎瑠奈(フジサキルナ)
よろしくね」

その瑠奈って子は、ひとなつっ子そうに
麻燈に微笑んだ。

その時。
麻燈は、入学式に声をかけられた
女のこの顔を思い出した。
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