*Long messerge*上
麻燈の視界いっぱいに広がる、
コスモス畑だった。

「………」

麻燈は、思わず言葉を失う。

季節は、丁度。
秋と夏の境目。

とても、過ごしやすい時期。

コスモスは、ちょうどいいくらいに咲いていた。

「わぁ」

麻燈は、言葉が出ない。

ピンク、白、その他色々な色で
埋め尽くされた広い土地は、
いい表せないくらい綺麗で、……

「綺麗だろ……」

海は、微笑む。

「すごい……嘘みたい」

麻燈は、うっとりしていた。

「お前さ、病院にいるとき。
ずっと、花の手入れしたり、
花の本読んだり、してて…
空に教えてもらったんだ。」

海は、少し照れくさそうに言う。

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