*Long messerge*上
それから、病院に着くと
受付を終えて、
病室に戻った。

「戻ってきたな」

そうつぶやくと、良いような、悪いような意味の分からない気持ちになった。

「あっそうだ。」

麻燈は、
何かを思い出したように言う。

「どした???」

海が、ビックリした顔で言う。

「葵」

麻燈は、
それだけ言うと
私服姿で走って病室を出て行った。

「待ってて」

それだけ言って………

麻燈は、海を残したまま、
葵の病室へ走って向かう。

「はぁ…はぁ…」

麻燈の病室から、
葵の病室までは、
棟が反対だったのもあって、同じ階でも大分遠かった。

麻燈は、まず、ホールを覗く。

でも、
葵はいない。

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