*Long messerge*上
「じゃあ、あたし、行くね???」

麻燈は、店を出た。

「麻燈もう???」

店を出る際、
響や空に声をかけられたが、
麻燈は、そんなの気にしなかった。

――みんな、ごめんね。

そんな、
ちょっとサボる程度のつもりだった。

店を出ると、
駅への道を急いだ。

高校に通うのに、
電車通学になって、
駅まで歩かなきゃいけなくなった。

「面倒くさい」

麻燈は、そんな文句を言いながら、
駅への道を急ぐ。

こんな時。
海がいれば・・・

ふとそんな事を思う。

――ダメダメ。
こんな考え、捨てなきゃ。

麻燈は、必死に自分に言い聞かせた。

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