*Long messerge*上
「麻燈!!!
これから、高校一緒通えるぞ???」

海も、横で喜んでいた。

「じゃあ…
いつ退院できるんですか???」

お母さんが、喜んだ顔で聞く。

「えっとですね。
手続きや、色々な書類を書いてもらう事になるので……
まあ、今週いっぱいは、まだ病院生活という事で…」

先生は、軽く説明する。

「はい。分かりました」

「先生、ありがとうございます」

麻燈は、
先生の手を握った。

「俺も」

海も、先生の手を握り締めた。

「この病気は、
8割がた、白血病になるんですが、
麻燈さんは抗がん剤の治療にも耐えて、
頑張ってきたので、
報われたかもしれませんね。

奇跡の確率ですよ」

先生は、笑っていた。

「“奇跡の確率”」

海は、先生の言った言葉を繰り返した。
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