*Long messerge*上
「で?…あんた
入学早々、なんでそんなに暗いわけ?
ため息なんかついちゃってさ」

唯は、麻燈の目を見つめて言う。

「え……」

麻燈は、いきなりの唯の
真剣な質問に驚く。

「えっ…じゃなくって」

唯は、まだ真剣な目をしていた。

「別に、あたしはあんたの何も
分かんないけど、でも……
クラスでため息つかれるのは嫌だしさ……
楽しくなさそうな顔してるの見るのも嫌だし…」

唯は、テレ気味に言う。

「唯……」

麻燈は、“初めてこんなに自分の事を
真剣に心配してくれる人がいたんだ。”
と考えていた。

「ごめんね。
なんか……気使わせちゃって……」

麻燈は、涙目になりながらも言う。

「どうしたの?
あたしでよかったら聞くけど」

唯は、遠くを見つめた。

その唯の横顔は、
透き通っていて、元から色白の唯は、
とっても綺麗で輝いて見えたんだ。

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