*Long messerge*上
「空、あたしどうすればいいかわかんない。」

麻燈は、
落ち着いたように言う。

「純の事は好き。
でも、心が、純に……抵抗してる」

麻燈は、つぶやく。

「お前。
海の事…」

「好きじゃない」

麻燈は、空の言葉をさえぎる。

「でも…」

「分かって」

麻燈は、そう自分に言い聞かせるように言う。

「でも………」

空は、まだ未練がましく聞いてきた。

「もう、いいって」

麻燈は、やけくそに言う。

もう麻燈は、
やけくそだった。

そう、
友達が好きな人が。
自分は好き。

その現実がどうしても、
受け止められなかった。

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