公園の女の子
「にじゅうきゅう。さんじゅう!」

「もーいーかい?」

「もーいーよー!」

「よし!」

そして由季は美沙を探し始めた。
ところが家のどこを探しても美沙が見当たらない。

「あれぇ?美沙ちゃんどこだろ…」

美沙どころか、美沙の親もいない。

「あれぇー?美沙ちゃん。お母さんかお父さんいるって言ってたのに…」

家中探しても見当たらない。
それどころか、この家は何年も人が住んでいないようだった。
イスには埃がかぶり、テーブルにも埃がかぶっていた。
キレイな部屋は美沙の部屋だけだった。

「ねぇー。美沙ちゃんどこぉ…?」

「もうやめよーよー…」

さすがに怖くなった由季はかくれんぼをやめようと言い出した。
でも美沙からの返事はない。
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