公園の女の子

「美沙ちゃーん!やめよーよー!!」

それでも返事はない。
とうとう由季は帰ろうとした。

「美沙ちゃーん。由季もうお家にかえるからー!」

そして玄関へと向かった。
でも…

「…あれ？…あれ?!」

「なんで?!なんで開かないの?!」

いくら扉を開けようとしても開かないのだ。
もちろん、鍵はかかっていなかった。

「ねぇ!!美沙ちゃん!開かないよ!?」

由季はすっかり怯えていた。
その時どこからか美沙の声がした。

【由季ちゃん…】

「美沙ちゃん?!どこにいるの?!」

【由季ちゃん。その扉はもう開かないよ。だから由季ちゃんもそこから出られない。】

「なんで?!美沙ちゃん!ココから出してよ!!」

【駄目だよ…。由季ちゃんには美沙の代わりになってもらうんだから。】

「いやだよ!代わりってナニ?!」

どこにいるのわからない美沙からの声と開かない扉に由季は恐怖でどうにかなりそうだった。