咲いても、枯れても2~ソラ色~
『そういえば、秀くんって、お花とかに詳しいんでしょう?』
『なんでお前が知ってるんだよ。ま、詳しいけど』
少し得意気になる。
可愛い、と思う。
やっぱりまだ子供だもの。
無邪気でいなくては。
『拓から聞いたのよ。自分より秀くんの方が物知りだ、って』
『に、兄さまが?』
嬉しそうに顔を赤らめる。
本当に仲良しなんだな、と私も思わず笑顔になる。
こんなにも露骨に喜ぶ秀くん。
お兄さんの、拓のことだから。
きっと、一番の存在。