咲いても、枯れても2~ソラ色~



『お噂の通り、白純美様は思いに耽る方なのですね』





思いにふける?



ああ、拓や頼稜さんが言いふらしたのかもしれない。




でも、私の名を知ってるということは、確実に西条に関係のある人間。





『あ、あの。あなたは?』




『僕は、西条に仕える者でございます。それゆえ、あなた様の名前を存じあげております』





年齢に相応しない、丁寧な言葉遣いに圧巻した。




というより、私が考えていることを当てたような言葉。




やはり、私は顔に出やすい?





『そのドレス、想像していた通り、とてもお似合いです』





この子、言葉を放つ度に微笑むわ。




可愛らしく、あどけなく。





いや、違う。



どこか偽って。




< 30 / 81 >

この作品をシェア

pagetop