12月24日
しばらくして、舜は話し始めた。
「落ち着けよ、ユキ。俺が見たことしかしらねぇけど、ちゃんと話すから。」
「うん、、、、」
「翔太と麗ちゃんは、一緒にいたんだ。ちょうど、、、人気のない小さな歩道だったかな?そしたら、愛と、子分みたいのが二人来て、何か喋ってた。結構遠くにいて聞けなくてさ、、、。でも、時々怒鳴って、、、それを繰り返してた。そしたら、愛が“ふざけるな!!”って、麗の首にヒモを巻いて締め付けた。俺は駆け寄りたかったけどさ、仕事中で、、、、バレると困るじゃん?って、、、俺のコトだけど。」
バレると困るのは分かってる。
それは別にいい。
「翔太は、駆け寄ったんだよ!それで助かったと思ったんだ!そしたら、子分の一人が
押さえつけて、もう一人が木の棒で殴った。俺さ、我慢できなくて駆け寄ったんだけど、先に連れて行っちゃったんだよ、、、、。何であの時、、、」
舜は自分の太ももをグ-で叩く。
何で舜がそんなこと思わないといけないの?
心をいためなくちゃいけないのは、、、舜じゃない。
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