魔界の恋模様

「最初からそう言えばいいのだ」

大魔王さんがひょいっと私を抱っこした。

すると、物凄い力は弱まっていって…。

やがて、消えていった。

「さて。まだ自分で歩くか?」

「…いえ、遠慮します」

それと、これからは身勝手な行動はしない様に頑張ります。

「そうか。そこまで俺に縋っていたいのならしょうがあるまい」

え、あの違いますけど。

ちょっと大きな勘違いです、それは。

「ああ、大魔王様!お帰りなさいませ」

そんな反論をする間もなく。

長ーい廊下の奥から男の人がかけてきた。

「申し訳ございません、お迎えが遅れてしまい」

「問題無い」

その男の人は、大魔王さんからコートを脱がせると、うやうやしくお辞儀をした。

「奥にストロベリーティーを用意しておきました。
…貴方は人間の姫ですね?
ようこそ、お越し下さいました」

え、ちょ…?
思わず対応に困っていると。

「フィー。困っているぞ」

「申し訳ございません…」

「いっいや!全然!」

大魔王さんめ…。
よけいなことを言って!




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