小さな私の恋
次の日、私は車に揺られていた。
今住んでいる所からは、50分程度かかる中学校。
周りは全て田んぼ。超ー田舎の中学校。

校舎はピカピカ。真新しい。花もいっぱい咲いていてイメージとしては良かった。
やさしそうな女の先生へ導かれ、校長室へ行った。

今では珍しく髪の毛がきちんと生えている校長先生だった。
やさしかったけど、うるさそうだな~と考えながら話を聞いていた。

『あなたはどの部活動に入りたいの?』
わたしは即答で答えた。『バドミントン部に入りたいです!』
『そーかぁ。うちはあんまりバドミントンは強くないけど、大丈夫?』
『ハイ。大丈夫です!』『そのかわり野球部は強いんですよ。よかったら、
少し見ていかれませんか?』とママに聞いた。ママは断りきれず笑顔で『ハイ』と
答えていた。

だる~~~~そんな感じで見に行った。
どうせ、どこにでもあるような野球部でしょ・・・・。

やっぱりね。ふつーの野球部。でも、1人だけ、光って見えたんだ。
彼はピッチャーをしていた。

私の目は彼に釘ずけだった。

『桃ーいつまで見てんの?行くよ~?』

『うん!』

そして、学校説明会はおわった。

部屋に帰って制服を見てみたら、可愛い~~~~~☆

ラッキーーーーと思いながら、携帯を見たら、着信暦が2件。
相手は2つとも、玲奈。



今日あったことをすべて話した。


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