溺愛コンプレックス
act.6 ハッピーエンドは恋の始まり
「ツバキ…朝だよ、起きて」

午前7時きっかりに、私はカナメに起こされた。

そう、またいつもの日常に戻った。


「おはよー、カナメ…」


私は寝ぼけた顔で起き上がった。

今までとちょっと違うのは…



チュッ

おでこにカナメがキスをした。


「う?」

「おはよう」

カナメは優しい笑顔で言った。
でもそれは『男の顔』。


おかげで、私はすっかり目が覚めてしまって、顔が赤いまま支度を始めた。
まったく…調子狂う!

でも、本当はうれしい。
こんな感情、まだカナメには内緒。


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