I -私-
そして、美月が家に来て近くのバス停に行きバスに乗り込む。



私と美月は何も言えずただ沈黙が続いていた。




そしてバスに揺られる事20分。



‘警察署前’についた。



「勢いで来ちゃったけど私達なんかに事件の話してくれるかなぁ??」



「わかんない。でも、やるだけやってみよう。」



そんなやり取りをしながら私達は警察署内に入って行った。



「すみません。今、最近起こった通り魔事件の事について話を聞きたいのですが・・。」



と受付の女の人に話しかける。



「ご家族の方ですか??」




「いえ、その北条麗華さんの友達で、事件の事を聞きたいと思って・・・。」




「ごめんなさいね。そういうのはちょっと・・・一般の人に安易に話せるものじゃないし。」




「・・そこを何とかなりませんかね??」



美月は食い下がらない。


そんなところへ20代前半であろう男の刑事らしき人が入ってきた。



「こんにちはー。雅さん。あれ??その女の子達どうしたの??」



「こんにちは。あの、この子達が通り魔事件の事について聞きたいって・・・。」



「ふ~ん。」



と言って、その刑事さんは私達の事をじっと見る。



「よし!!分かった。俺が話そう。」



「ええっ!?いいんですか??」


と受付の女の人、雅さんが心配そうに言う。



「まあ、あの事件に関しては俺も気になってた部分があるしね。この2人何かこの事件に関係ないわけじゃなさそうだし。じゃあ、2人ともついてきなよ。」


そう言う刑事の後を私達は、言われるままいついていった。






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