私とアナタと甘い嘘


それから数分


やっと私の髪は元どおりになった。


「ありがとございます」


何の表情も浮かべることなく、ただ頭を下げた。


「いいのよっまた何かあったら来てね」


先生は可愛い笑顔で私に言う。


そして、保健室の扉を開ける。


「・・・アナタは」


私は、出て行く素振りを見せない先輩に、一応声をかけてみる。


「俺?・・・もう少ししたら行くよっまたな」


謝りもナシか・・・


そう思ったが、どうでも良かったのでそのまま扉を閉める。


そして


保健室を後にしたのだった・・・




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