私とアナタと甘い嘘
だが、麻奈はその部活が気に入ったようで
「私、弓道部に入るね」
帰り際に私に告げた。
それは別に驚くことでもなかった。
麻奈はあれからどの部活に行っても、視線は弓道場にいっていたから。
私は、やっぱりテニス部にしたんだ。
平凡な高校生活を送る為には
変なチャレンジはいらない。
今までどおり、人にまぎれながら生活するのが一番なんだ。
「じゃあね、理穂ちゃん」
「ばいばい」
そうして、1日が過ぎていった・・・