私とアナタと甘い嘘


だが、麻奈はその部活が気に入ったようで


「私、弓道部に入るね」


帰り際に私に告げた。


それは別に驚くことでもなかった。


麻奈はあれからどの部活に行っても、視線は弓道場にいっていたから。


私は、やっぱりテニス部にしたんだ。


平凡な高校生活を送る為には


変なチャレンジはいらない。


今までどおり、人にまぎれながら生活するのが一番なんだ。


「じゃあね、理穂ちゃん」


「ばいばい」


そうして、1日が過ぎていった・・・









< 8 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop