Soul+relieve
「それはだね。
人間がこないようにするためだよ。」
「え?」
扉の向こうから、透き通った声が歌うかのように聞こえてきた
そしてその声が合図だったかのように、扉が音をたててゆっくりと開く
「ようこそ、黒の教会へ。
初対面…かな?」
ニッコリと、牧師のような格好をしたまだ若い男の子がでてきた
「あの…貴方は?」
「まぁまぁ、そう焦らないでよ。
中で話しましょうか。」
男の子は、おいでおいでと手招きをして扉の奥へ進んでいった
僕はおずおずとその人の後をついて行く
門の中も、外見から想像できたみたいにまるまる教会の造りで無意識のうちにキョロキョロと見回してしまう