Soul+relieve
「じゃあ兄さんは…。」
「ええ。
貴女は制約結んでしまったので…もう。」
「わ…私っ…!!!
兄さんになんて事を…。」
マリアさんはそう言って泣き崩れた
僕の胸がズキンと痛む
「殺さなければ…貴女が殺されていたんですよ…。
でも、すいませんでした…。」
泣き崩れるマリアさんを見ていられず、僕は立ち去ろうとした
「待って…!」
僕は振り返る
「あの…あなたは…?」
「僕、ですか?
僕は…。」
空を見上げて、胸一杯に空気を吸った
「異形を抹消するためだけに生まれた、悪魔ですよ。」
僕はもう振り返らずに、足を進めた