distance~いちめーとる~
仕方がないから寝かせてあげるか…
「しょうがないなー。じゃあ、そろそろ寝よっか」
「そうかそうか。じゃ、おやすみ」
「ちょっと待って!」
私の存在もお構いなしに布団に入る由樹。
「なんだよ」
「私はどこで寝るの?」
「母さんが他の部屋に寝るとこ用意してるはずだから、聞いてこい。」
「あぁ、そうなんですか」
「じゃ、おやすみ」
「ちょっと待って!」
「なんだよ!!」
寝ようとしているところを何度も遮られて、さすがに由樹がイラついた口調で返事をする。
私はそんな由樹に疑問を投げ掛けた。
「一緒に寝ないの?」