distance~いちめーとる~
「やっぱり…ケンカなんでしょ?」
奈津美に顔を覗き込まれる。
「…………」
「正直に言いなよ。ケンカなんでしょ?」
「…うん……」
奈津美は納得したように、うんうんと頷いた。
「やっぱりねー。そうだと思った。じゃなきゃ、あんなに仲良かったあんたらが別々に帰るなんて、ありえないからねー」
呆れ顔で腕を組む。
「で、原因は?」
「……原因」
「そ。あんたらがケンカするなんて、よっぽどのことでしょ?何があったの?」
私のせいだ。
私が由樹の気持ちにこたえられなかったから……