distance~いちめーとる~
私は、由樹の家にお泊まりに行ってから今までのことを、奈津美に話した。
「ほー。そんなことがあったの。それで?」
「…そ、それで?」
「由樹君にそんなことされて、彩夏はどう思ったの?」
「どう、って?」
「なんかあるでしょ。由樹君にキスされて、嫌だった?」
あのときのことを思い出して、顔が赤くなる。
そうだ。
キスされたんだ。
キスされたとき、抵抗はしてたけど、それは、いきなりのことにびっくりしてたからで……嫌ではなかった気がする。
むしろ――
「……ドキドキした」