distance~いちめーとる~
手首を捕まれて。
キスをされて。
――ドキドキした。
でも、それは……
「それはっ、ファーストキスだったからでっ!それに、男の子にあんなことされたら、誰でもドキドキするよっ!」
「…嫌じゃなかったんでしょ?」
「う、うん……」
奈津美はじっと私を見つめてくる。
「由樹君のこと、好き?」
「好き…だけど、友達としてだよ」
「友達として?じゃあ、由樹君が他の女の子と付き合っても、何とも思わないの?」
「…由樹が他の女の子と…」
考えたことなかった。
由樹は、私の幼なじみで。
帰るときは、いつも私と一緒で。
私以外の友達は、男の子だけのハズで。
他の女の子といるところなんて想像も出来なくて……