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「はははっ、オイオイ、お礼はいいから、早く食べようぜ」
「うんっ」
フレンチトーストと、野菜いっぱいのサラダ、コンソメスープ、どれも悠二の手作りで、お腹が空いていた私は、全てたいらげた。
食べ終えた食器類を、キッチンで洗っていると、悠二が後ろから抱きしめてきた。
「悠二、もう終わるから待ってて」
悠二は、そんなことも構わず、私の向きをくるりと変えて、また抱きしめた。
「どしたの?」
「実、これ」
私の顔の前に、金色のモチーフにカギのついたキーホルダーを見せた。
「この部屋のカギ、渡しておくよ」
「え? いいの?」
「持っててほしい」
「うれしい、悠二」
悠二の首に腕をまわし、抱きついた。