ラブ☆シェア

「実・・・・」


実の身体を離し、


俺の方を向かせる


「実、
結婚しよう

実と、お腹の子
俺が一生、守る

もう、
実に辛い思いも、淋しい思いもさせない

愛してる 実」


実の瞳を見つめ
プロポーズした。


「・・・珠樹ぃーーー、ううぅーーうっーえっんーー」


今まで
見たことのないくらい
グチャグチャな顔で
声を上げて
泣きじゃくる実


「珠樹ぃ、珠樹ぃー、」


実を抱きしめ、
髪を撫でる。


「実ー?
泣くのはいいけど、返事はー?」


「うぅっーー、
私ぃー、
珠樹の・・・奥さんに・・・なるぅーーーううっ・・・」


「おいおい、実ぃー
あんまり泣くとブスんなるぜー」


「ううぅっ、ブスんなったって、いー
珠樹が好きでいてくれれば、いーのぉー」


俺の背中に回した実の手が
俺のスーツをギュッと掴んでる。

まるで、
迷子から解放された子供が
親の手を離さないように・・・


実、

俺は、

絶対に

実の手を

離さないよ


永遠に・・・







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