雨に流れる
雨上がりに
ずっと忘れられない人がいた。

「るーちゃん!」

「たけちゃん、こっちこっち!」

いつも公園で、暗くなってお母さんがお迎えに来るまで一緒に遊んでいた、たけちゃん。

「るーちゃん、まって!」

「あはは、たけちゃんはやくおいでー!」

私よりも2つ年下なたけちゃん。

「るーちゃんとけっこんするの!」

背だって私よりもちびのくせに、いつもそうやって胸をはっていたっけ。

「るーちゃん、とおく、いっちゃうの?」

小学校入学前にお引っ越しが決まった私に、まだ4歳のたけちゃんは涙をこらえて聞いてきた。

そんなたけちゃんの顔を見ていたら、私は涙が止まらなくて。

「たけちゃん、ルナのこと、忘れないでね」

泣きじゃくる私の頭を、小さな手で必死に涙をこらえながら撫でてくれた。
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