天才少女の育て方
んげっ!?もう19時っ!?
そろそろ、おいとましなきゃっ!;;

「じゃ、そろそろ、おいとまします。今日はありがとうございました。では。」

あぁ・・・・脱出したの、失敗だったかな・・・・。
あそこ抜けだしても、その後の泊まる場所ないじゃん?

後々のこと考えてなかった、最悪・・・・・

その時、背後から話しかけられた。
「雫、この後どうすんの?」

「えっ?」

「その・・・泊まる場所、あるの?」
「ないよ。」

「じゃぁさ、うちに泊まらない?」
「は?」

え、ちょっと待って。
まだ知り合ったばかりだよ?

それにあたし・・・・何も持ってない。着替えも、生活用品も。

「そうよ!泊まりなさいよ!ずっと居ていいわよ?」

大人にしては、不思議な事言うな。この人。

大人だったら、反対するのが普通でしょ?

まぁ、いっか。

「じゃ・・・・・次の泊まり場が見つかるまで。」

そうして、神宮司グループの会社を脱出し、何百㎞という長い長い道を走ってきた、
天才少女 池神 雫は、ここに居座った。
< 6 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop