天才少女の育て方
天才少女と中学三年生
「暑い。」
「は!?まだ23度だぞ!?こんぐらいで、暑いなんて言ってたら、夏とか熱中症で倒れるぞ?」

「夏って・・・・今夏休みでしょう?」

ドキッ

「あ・・・あ、えっと、その・・・・」

バカだ、コイツ。
今の季節も分からないなんて。


今2人は、ヨクの部屋に居た。
机には、勉強道具が山積みされている。

「あ。何それ、宿題?」
「そうそう。でも、雫には、ちょっと難しいかもな。」

ちょっと雫はムッとした
(中学三年生って、あたしが解けないほど難しい問題をするのね)

「そう・・・。ちょっと見せて?」
「別にいいけど・・・」

ふぅん・・・・・何これ。5歳の時に習ったやつじゃない?

そして、ヨクをキッと睨んだ
(あたしのこと、なめてるの?)

「な・・・なんだよ。目つき怖いぞ・・・。」
「もう一度言うけど、あたしは神宮司グループからの逃走者よ。」

「お・・・おう」

(何、「知ってるぞ、そんなこと」みたいな顔してんの!?)

「あたしは、天才児なの。
言っとくけど、そのヨクの全ピンの問題、5歳の時にマスターしたわ。」

「は・・・!?てか、雫。全ピンとか言うな!!!この分野は苦手なんだよっ」
「そうなんだ。じゃ、教えるよ。」
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