everbody


「…で、逃げたって訳か」

あたしは黙って頷く。

「…あのな、俺は奈那が大好きだし莉子は過去の人間。

だから、俺は過去が嫌いなの…」

バカな珱にしては頑張ってる。

「んぁ~無理」

珱は頭をめんどくさそうに書いた。




「だから、俺は奈那が大好きな訳。

世界で1番愛してる訳。心配すんな」




久しぶりに見た珱の笑顔。

そんな珱の笑顔が大好きで。

珱の仕草さえ愛しく思えてしまう。

「んでな…俺は寝てる時まで自分をコントロール出来る、

そんな奴じゃないんだ…。

だからまた、この前みたいに寝言で言ったりしないつもりだけど

…言ったら気にしないでほしい。

俺も…がんばるから」

そう言ってくれた珱。

嬉しくて、愛しくて、たまらなくて。

「…奈那もがんばるから。奈那も強くなるから。

だから、あたしの前からいなくならないでね。」

そう言って、初めてのキスをした。

珱の唇があたしの唇を欲しがってたみたいで。

でも、自分からしたキスは甘い甘い愛の味がした。
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