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「 図書室のときと、先輩に
告るときの分も含めて
ありがとう 」
「 本当、俺
かなり気遣ってんだけど 」
そして、やっと潤が
私の顔をみて、
イヤミっぽく笑った。
「 はいはい 」
「 今度なんかおごれよ 」
「 しょーがないなあ 」
それから予鈴と共に、
私は自分の教室に向かった。
ここから、奈々に
会わなきゃいけない。
でも先輩との事を
言わなきゃ。
言わなきゃ…
「 あ!絢おはよーっ 」
「 おはよーっ 」
私が教室に入ると
すぐに奈々が来た。
なんだかんだで、奈々との
関係を崩すのが1番嫌。
「 奈々、ちょっと話いい? 」
「 ん? 」
「 あたしね、裕也先輩の事
好きじゃなくなったの 」
「 え?! 」
「 今まで応援してくれて
ありがとね 」
こう言うしかなかった。