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この頃自分でも
本当に涙もろい気がする。

今日はもう泣くの
3度目じゃん。

どんだけだよ、自分

そう思ってても涙は
流れてくる。


「 ねえ、1個だけ
 聞いてもいい? 」


「 ん? 」


「 あの告白は..
 本当.なんだよね? 」


泣きながら聞く私に
潤は顔全体にタオルを
かけた。

そして、抱きしめられたのが
わかった。


違う。

抱きしめる,というより
軽く、本当に軽く

私の事を腕で
包み込んだ。


相変わらず私の心臓は
高鳴る一方だった。


「 当たり前だろ.. 」


その彼の声は,
いつもの声だったけど

少しかすれていた。
それと同時に
鼻水をすする音が聞こえた。
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