春夏秋冬
涙が溢れてきた。
だって、あたしの唇は春哉だけのだから。
違う人にキスされたのは、
悔しくて今すぐにでも春哉に抱きしめてもらいたかった。
でも、あたしから求める事はできなくて。
プライドが、邪魔した。
「さっ、春哉に電話してくれないかな?」
男は携帯を持って、あたし見せ付ける。
「…絶対やだ!!」
倉庫中にあたしの声が響き渡る。
どうやらあたしは、思ったより声がでかいらしい。
「じゃあ、この写真がどうなってもいいのかな?」
総長の携帯には、さっき無理矢理キス
された写真。
うそ・・・いつのまに!?
こいつ、許さない。