ケツ子の恋物語【被害妄想彼氏 番外編】
「そりゃ、はじめはむかついたし、嫌いだったわよっ。
でも、お互いホントに好きだって分かるし、真知子ちゃんも、会う度、良いとこ見つけちゃって…好きになっちゃったし」
ケツ子は微笑んだ。
「じゃ、お邪魔しました」
「あっ!柏原さん!」
力はケツ子をもう一度呼び止める。
「んもう!何よ!!」
「また、遊びに来てくださいでごわす」
「…わ、分かったわよ。…じゃねっ!」
ケツ子はそう言って玄関のドアを閉めた。
「また遊びに…か。」
ひとつ呟いて、家路についた。