[短編]「I can't」

――それからの樹音はもう一度彰人に会うために、
何日もあの橋の上で待った。



例え、彰人が自分を避けているとしても、その理由を聞かないことには納得がいかなかった。



樹音にはこの二年間は長すぎた。



勇気がなくて彰人に連絡を取ることができなかった。


ずっと願っていた、
「もう一度会いたい」と。

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