Flower -光を探して-
その時・・・



「店長、俺もその時間に終わっていーっすか?終わりにする事とかも教えるんで。」

さっきまで座っていた良平が、勢いよく立ち上がった。


「良平、上手いこと言ってサボりたいだけだろ?まあ、今日だけ特別な。」

店長は、フッと笑って事務所に入っていった。



「俺は河野良平。良平でいいからね、瞳ちゃん。これから楽しく働こーぜ!」

1歩ずつ私に近づいて手が伸びてきたから、握手かと思ったら・・・。



その手は上まで上がり、私の頭をポンポンと2回優しく叩いた。
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