ライアー …嘘に溢れた日常…
「嘘ではない。これは受け入れなければならない事実だ。」
受け入れなければならない…?
絶対に?
「まぁ、すぐに受け入れろと言っても無理だろう。2、3日はゆっくり休むといい。」
「はい…。」
私が返事をする。
「それで3人の今後の住居についてだけど…。」
冴島とかいう人が、いきなり話し始める。
正直言って、今は兄弟っきりにしてほしい。
「冴島くん。」
増岡さんが私達と冴島とかいう人の間に入る。
「はい。」
「君は子ども達の心理状態を考えないのか?いきなり自分達の両親が死んだ、と言われてその事実を受け入れられないでいる。その話はまた後にしないか。」
「すいません、警部。」
本当に増岡さんは物分かりがいい。
「少しの間、この部屋にいるといい。他にも話があるから、また来るよ。」
そう言って、増岡さんと冴島とかいう人は部屋から出ていった。
部屋には私達3人だけになった。