超肉食系男子
皆、状況が分からないながらも、ヒデが何をしだすのか待っている。


「今日の社会の授業は校則についてです。」

ざわめく教室を尻目にヒデは先生気取りで話しを始めた。

「今日、全クラスに校則アンケートをしてもらっている。」

作成したアンケート用紙をヒラヒラさせながら言い出した。

「でもこのクラスではアンケートはしません。ここで校則について議論をしてもらいます」


「議論~??」数名が疑問系で言い放った。

「議論と言っても深く考えなくていいから~適当に普段思った不満を言ってくれたらいいよ。」


適当とのヒデの言葉に反応したのか、梅田先生はギロリとヒデを見つめた。

その視線を察したかのように慌てて

「一応、校則を題材にした社会のルールや規則について考えるって事で……まぁまぁ始めよ」
と、半ば強引にスタートさせた。
< 36 / 38 >

この作品をシェア

pagetop