永遠の片想い
「謝んなよ。絵里奈ちゃんが幸せになれる道なら、俺は応援するしさ」


トシの言葉に、いつかのチカが重なる。

そんな風に考えてくれる友達がいて、私は心底幸せだと思った。


「うん、ありがとね」


溢れそうな涙を堪える私の横で、ミっくんはトシにもグラスを渡す。


「今日の主役はお前なんだから、そろそろ乾杯しようぜ」

「主役とか言うなよ」

「だって、お前フラれちゃったんだろ」


なぁ?と、私に話を振ると、ミっくんは立ち上がりグラスを上げた。


「乾杯するべ」


呆れた様子のトシと、涙を堪える私と、なぜか嬉しそうなミっくん。

そんな私達はそれぞれの幸せを願いながら、グラスを合わせた。
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