永遠の片想い
「指輪、はずしたんだ?」

「…本人に返した」


ミっくんの言葉に、私は薬指を眺める。

うっすら日焼けしたリングの後が、何となく寂しくさせるけれど。


「そっか」

「シュンくんと、うまくいくといいね」


優しく笑うチカに、胸が温かくなる。


「うん、ありがとう」


トイレから戻って来たトシを交え、しばらく色んな話で盛り上がった。

またねと、手を振るチカとミっくんを見送った後、私は帰り際に呼び止めたトシの隣を歩く。


「昨日は、ありがとね」

「ちゃんと話せたみたいで、良かったよ」

「泣きまくったけどね」


そう言って真っ赤な目を指差す私に"泣きすぎだろ"と、トシは呆れたように笑う。
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