永遠の片想い
次の日、学校が終わった後、シュンくんと待ち合わせた駅へと向かう。

大切に抱えたチョコレートケーキは、シュンくんを想って作った物。

早く逢いたくて、自然と足が進む。


先に着いた私は、ロータリーの壁を風よけにしながら、シュンくんを待つ。

頬に触れる2月の風は、本当に冷たくて。

だけど今日ばかりは、かじかむ手さえも愛しく感じるんだ。


改札に、見慣れた制服が見えた。


「シュンく…」


呼びかけた後、声をかけられなかったのは、その後ろを歩くミサキちゃんが見えたから−−−…。


「何で…」


そして、さらにその後を追うように、アツシが改札から出て来た。


楽しそうに笑う二人と、悲しそうなアツシ。
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