永遠の片想い
シュンくんには、色んな意味で感謝してる。


「そっか」


その後少しだけ佳祐と話し、私達は部屋へと戻った。

扉を開けた瞬間、懐かしい香りが時間を止める。


「シュン…くん」


彼もまた、驚いて目を見開いた。

だけどすぐに、優しい顔に戻る。


「久しぶり。元気だった?」


頷く私の手を、佳祐がぐっと引き寄せる。


「佳祐?」

「やっぱ、コンビニ行こうぜ」


と、手を引かれ、再び外へと連れ出された私。


「ちょっと、佳祐!痛いってば」


コンビニの前で離された手は、熱を帯びたように熱い。


「何なの、一体」

「うるせぇな。泣きそうな顔してんじゃねぇよ」

「はぁ…?」
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