この想いを君に… −あの場所へ−
「…でも、十代の大切な時間ではそこでしか出来ない事もあるんだよ?」

パパは高校には行って欲しいみたいだった。

「でもそれだからこそ大切な感覚を身に付けるチャンスかもしれないんだ」

俺は真剣にパパを見つめた。

…そりゃ普通に高校に行けたらいいけど。

そこは多分俺にとっては窮屈な場所になってしまうと思う。

「行くなら自由な時間が持てる学校がいいな。
定時制とか通信制とか…」

俺がそう言うとパパは納得したように頷いた。
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